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すべては私の頭の中で…。

フィクションともノンフィクションとも言えない不思議な話です。
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05.20.22:04

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11.19.18:26

うで

先日、
友人Rの家に行った。
山の中の旧家で、
元は染物屋の元締めであったらしい。
100年以上たつ大きな家は、
玄関が土間になっており、
入って右側には染め物用のおけがいくつも埋まっていた。
奥の客間に通され、
ゆっくりしていると、
Rが近くの温泉に行こうと誘ってきた。
歩いて5分ほどでつく温泉街の中で、
良さそうなところを見繕って暖まった。
帰るとごちそうが用意してあり、
友人や家族と楽しい時を過ごした。
ふと床の間に目をやると、
よく切れそうな真剣が飾ってあった。
「この刀、高いの?」
ときくと、
Rの父が、
「500万はするらしいぞ」
と言っていた、
刀と一緒に、



奇妙なものが飾ってあった。
動物の脚のようなものがミイラ化して、
一緒に飾ってあった。
あまりのリアルさにさわることなどできず、
「これ…?」
というと、
「我が家の家宝や。絶対さわんなよ」
と言われた。
食事のあと、
客間の布団に転がってテレビを見ているRに、
「アレって人の手じゃないか?」
と聞くと、
急にまじめな顔で振り返り、
「うちが栄えとんはあの手のおかげじゃけ、きにすな。」
と答えた。
更に追加して、
「時々家の中をさまようとるけど気にせんでええけ」
と言われた。
気にしながらも床につくと、
いつの間にか眠っていた。
突然目が覚めた、
体は動かない。
時計はすぐ前にかかっている。
午前3時。
手が自分の周りを回っている。
もちろん見えないが、
視界の端に時々突き出た骨のような白い部分が見える。
そのまま意識がなくなった。
翌朝、
そのことを話すと、
「あんたの悪いもんはろうてくれたんよ」
と言われた。
その直後の資格試験は山があたり全勝だった。
来年も行くからと約束した。

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