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すべては私の頭の中で…。

フィクションともノンフィクションとも言えない不思議な話です。
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02.07.04:20

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09.28.12:00

手を握ってもらいませんか?

山下さんは「見える人」である。
意識しなくても見えてしまうため、
町中でさほど人がいない通りでも、
人混みの中を歩いているような動きをする。
見えている者を避けているのだ。
彼女からすると、
普通の人と見える人の違いは、
透けているかどうかだそうだ。
普通の人は体が透けずに向こう側が見えないが、
この世の者でない人は、
ぼんやりと透けて見えるそうである。
友達は、彼女の体質を知っているためか、
変な動きをしても、
「またなの?」
といいながらついてきてくれるが、
知らない人は不思議がる。
そういうわけで、
彼女は彼氏がいない。
たまに男の人に誘われても、
1日一緒にいるだけで誘われなくなる。

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そんなある日、
友達が、
「よけずにぶつかっていったらどうなるの?」
とつぶやいた。
本当の人と区別がつくんだから、
別の世界の人とぶつかっていけば
普通に歩いているようになる。
友達も気づいてはいないが、
どんどんぶつかっている。
(これならできるかも)
と思いながら挑戦してみることにした。
通りをやや足早に、
ひとりぶつかった、。
すり抜けた。
(いける!)
確信した彼女は、
どんどん人にぶつかっていった。
100メートルほどの道路で、
20人ぐらいぶつかったろうか。
何事も起きていないことを確信した彼女は、
そのまま家に帰った。
向かってくる人たちとぶつかりながら…。

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その夜、彼女は後悔した。
ぶつかったすべての霊が、
憑いてきたのである。
その夜から、
彼女は無数の悲鳴や雄叫びを聞きながら眠ることとなった。
数が多すぎて、
1回では落としきれないで、
何度も霊媒師の元を訪れた。
霊媒師は、
「見えるということは、波長があったということだから、絶対ぶつかっちゃダメ!」
と言われた。
彼女はまた人混みを避ける動きをするようになった。

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