忍者ブログ

すべては私の頭の中で…。

フィクションともノンフィクションとも言えない不思議な話です。
01 2025/02 12 3 4 5 6 7 89 10 11 12 13 14 1516 17 18 19 20 21 2223 24 25 26 27 28 03

02.07.03:54

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

09.26.23:03

夜なんとなく目が覚めた。
目覚めてすぐには暗さに目が慣れているため、
部屋の中の様子は結構わかる。
トイレに立ち、
部屋に戻る。
部屋の扉を閉めると、
中は真っ暗に感じる。
トイレの電気が明るいために、
暗さに慣れるのに少し時間がかかる。
手探りで何とか布団に入る。
眼鏡を外して布団の横に置き、
目をつぶる。
何か違和感を感じた。
どこかに何かいる。
どこかはわからないが、
何かいるような気がする。
足元に押し入れがある。
隙間が空いている。
そこだとかんじる。
からだが動かない。
首から下を拘束されているようだ。
首は何とか動くので、
頭だけを浮かして押し入れの方を見る。
2段に仕切られた押し入れの上段が、
かろうじて見えるぐらいだった。
嫌な気配は下段のようだった。
眼球を下に向け、
何とか下段を見ようとした。
いや、
見なければならないと感じた。
その時、

「どこみてんだい?」

髪を突然後ろから引っ張られた。
天井を見た瞬間凍り付いた。
天井一杯に埋め尽くされた目。
それがすべて自分を見つめている。
次の瞬間、
下から頭を突き上げられ、
足元が見えた、
そこから見える押し入れの隙間にも、
ぎっちりと目が詰まっていた。
そして頭の中に声が響いた。

「いつも見てるよ…」

気がつくと朝になっていた。
部屋の中は何も変化無いように感じた。
ただ、
部屋中の壁・床・天井・押し入れの中まで、
じっとりと湿っていた…。


PR